有料老人ホーム見学のポイント※失敗しない評判の良いホーム選び方とは!
この辺気になりますよね。
住宅型有料老人ホームに見学に行く予定なんだけど、ホーム選びを失敗したくない。
良いホームを見分けるポイントはなに?
そんな悩みに元住宅型有料老人ホームの施設長をしていた経験をもとにお伝えしたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
有料老人ホーム見学のポイント※失敗しない評判の良いホーム選び方とは
失敗しない評判の良いホーム選び方について
有料老人ホーム見学!以下のポイントをお届けします!
- パンフレットに表示されている費用以外にかかる費用って?
- 入院したら帰ってこれないことってあるの?
- ヘルパーさんは何人いるの?
- ごはんはおいしい?
- 施設長はどんな人?
有料老人ホーム見学ポイント①パンフレットに表示されている費用以外にかかる費用って?
パンフレットに表示されている費用とは入居一時金が必要なホームでは数万円から高いところでは数千万円、月の固定費として、家賃、管理費、食費となります。
それ以外の費用として、介護費用、医療費、薬代、日用品となります。
ここまでは想定内だと思います。
これ以外に、介護保険で適用されないサービスのオプション料(買い物の代行、ペットの散歩等)、また、住宅型の場合は区分支給限度額をオーバーした際にホームが独自で決めている上乗せの費用がかかる場合があります。
なので、実際介護度が高くなり、食事介助などが必要になった場合に実際月の支払いがいくらぐらいになるのか、ざっくりとでもいいので確認しましょう。
有料老人ホーム見学ポイント②入院したら帰ってこれないことってあるの?
基本的に有料老人ホームでは入院しても家賃、管理費等を支払うことで、それまで住んでいた部屋をそのままにしておくことはできます。
しかし、そのホームの看護師の配置等によって退院しても同じホームに戻ってこれないケースがあります。
よくあるのが、夜間に喀痰吸引が必要となるケース(介護士が一定の研修を受ければできますが、その体制がとれているホームは多くないと思います)、24時間継続して栄養の点滴が必要なケースなどです。
慣れ親しんだ場所で最期を迎えたい。口で摂取できるだけでいいと、点滴を外して戻ってこられる方もいらっしゃいますが少数です。
そのホームの医療体制、看護師の配置は確認してください。24時間看護師がいなければ最後まで慣れ親しんだホームにいられないのかというとそうではないですが、上記のような状態になったときにどういった対応となるのかということを確認してください。
また、このタイミングで理想通りにいくかどうかは別にして最後はどういう風に対応してもらいたいなど家族間で話し合うのもいいと思います。
有料老人ホーム見学ポイント③ヘルパーさんは何人いるの?
介護付き有料老人ホームの介護士の人員基準は3対1以上と定められていますので、50人定員の施設であれば、介護士が常勤換算で17名以上いるということになります。
これは介護付き、住宅型にかからわずですが、3対1は最低限必要な人数です。
この人員配置ですと、ほとんど見学中に介護スタッフを見かけることはないと思います。
これは、完全に肌感覚ではありますが、2.5対1 欲を言えば2.3対1 すなわち、50人定員ですと常勤換算で22名いると介護スタッフも余裕をもって丁寧に対応できる人数だと思います。
また、介護士、看護師の配置も大事ですが、その他の職員、例えば事務職の人数、食事の配膳のスタッフ、共用部の清掃スタッフが別にいるのかなども聞いておくといいと思います。
そのホームの規模にもよりますが、30名を超えてくれば食事の配下膳や共用部の清掃を介護スタッフが兼ねていたりすると、当たり前ですが、介護の手が少なくなります。
その辺も確認したいところです。
有料老人ホーム見学ポイント④ごはんはおいしい?
ホームに入ると毎度の食事は大きな楽しみになります。ここでの確認ポイントは
・食事に関する検討会を開いているか?
・食事前の味見はしているか?していればそれは誰がしているか?
・厨房はきれいか?また厨房責任者の身だしなみは整っているか?
ホームですと、大抵の場合厨房業者に委託しています。
当たり前といえば当たり前ですが、同じ会社でも責任者もしくは調理担当者でおいしい、おいしくないや料理の見た目、盛付が大きく変わります。
まさにセンスです。
それを平準化するために検討会は必要です。
また、イベント食、例えばさんまの旬のタイミングで炭焼きの実演を行っていたり、母の日に特別メニューを提供しているかなども確認しましょう。
実際にそういうイベントを行うのは施設や厨房スタッフにとって、とても負担になります。
しかし、そういったことを検討して実行しているということは、ホスピタリティマインドをもって運営しているかどうかといった指標の一つになります。
私が働いていたホームでは、提供前に検食といって味見や見た目の確認を行っており、あまりに濃い味付けや薄い味付け、盛付などのチェックを行っておかしければ変更していました。
万人の口に合うというのは難しいですが、ある程度おかしくないかというチェックです。
また、だれがチェックしているのかというのは大切で、これは施設の責任者、施設長、施設長が休みであればその日の次席のスタッフが行っているのがベストです。
同じ厨房スタッフ同士だとチェックが甘くなりがちです。
また、一般の施設スタッフだと厨房スタッフに訴えても聞いてもらえないことがあるからです。
なかなか厨房の中まで見学することはないと思いますが、できるのであればしたほうがいいです。
言わずもがなですが、整理整頓ができていない、あまりきれいでない、においが気になるなどは論外です。
また、厨房の責任者に会うのもよいと思います。多少ユニフォームが汚れていることはあると思いますが、あまりに汚れすぎているのはNGです。
身なりは味や盛付に比例します。
また、食事付きの見学ができる場合がありますので、ぜひ利用してご自身で味や盛付を確認してみてください。
有料老人ホーム見学ポイント⑤施設長はどんな人?
施設長には必ず会って話を聞くのがおすすめです。
施設長はその施設の顔です。同じ系列でも施設長の考えによって細かいオペレーションが違ったりします。
・スタッフは何人いるか
・災害時の対策はどうしているのか
・どういった思いで運営しているのか
を直接施設長に聞くのがおすすめです。この質問でよどみなく答えられないと不安です。
まとめ
有料老人ホーム見学のポイント※失敗しない評判の良いホーム選び方とは!
についてお届けしました。
表に出てこない費用、医療体制、介護体制、食事に関すること、運営に関することをしっかり確認して、「終の棲家」選びを成功させてください。
参考になれば幸いです。
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